神山くんの10000字を読んで

 

ジャニーズWEST、10000字インタビューの第4弾は神山智洋くん。

 

つい最近神山くんに転がり落ちてきた私がいろいろ語るのはどうかと思ったのですが、やっぱり自分の中で文章にまとめたいと思ったので、書くことにしました。

 

私が初めて神山くんを知ったのは、ジャニーズにはまってわりとすぐの2005年あたり。

当時から雑誌によく載っていて、関ジュのちびっ子では推されている子なんだなと思っていました。

同世代よりも比較的早く入所して、たくさんの機会を与えてもらっていて、いろんなことを経験していて。

そんな神山くんがここまでどんな思いで突っ走ってきていたのか、一度はデビューから外れてどんな思いだったのか、聞きたいけど怖い。それが本音でした。

 

一言まずいうなら、神山くんの10000字はとてもリアルでした。

 

「なんでこうなったん?俺、なんかしたか?」

 

神山くんたちがいる世界ってって本当にシビア。

必要とされなくなっても「いらない」とは言われない。ただ、なんの連絡もないだけ。

言い方は悪いかもしれないけれど、言い換えればこういうことだと思うんです。

自分の知らないところで話が進んでいて、知らないうちに決まっていた。

何がいけなかったのか、何が足りなかったのか。

そこがものすごくリアルで、心が締め付けれられました。

7人だって話していたのに、蓋を開けたら…

その時の7人の心情は、こうして10000字を読んでいても想像もできないです。

 

「今まで、妥協したこともない。やれることは、全部やってきた。それでもダメだったんやから…」

 

頑張れば頑張っただけ報われる世界じゃない。

それが、神山くんたちがいる世界。

幼い頃からそんな世界にいて、たくさんの先輩の姿を見てきて。

努力はもちろん必要だけど、努力だけじゃ通用しないことを知っているから。

あの時に神山くんが感じたこと。

言葉では多く語っていないけど、神山くんの言葉の端々から拾い上げることができて、それがリアルすぎて...

 

「おかんをラクさせたいってのが、ずっとあったんで」

 

実は、この10000字で一番印象強く残った言葉がこれでした。

神山くんの原動力はお母さんだったんだって。

女手ひとつで5人も育てるお母さんの姿を見てきていたから。

気遣いができる優しい神山くんは、この家庭環境で作り上げられた。

だからこそ、自分のためではなく、誰かのために動ける。

だからこそ、自分ひとりのためじゃなくて、常に関西Jr.のためにと考えてきた。

妥協できなくて熱い男だけど、野心がないのはそういうことなのかな。

 

...でも、だから神山くんは甘え下手なんだろうなと思いました。

家でも関西Jr.でもしっかりしなきゃっていう思いが常にあったんじゃないかと。

器用だけど、生き方はものすごく不器用。

だから、藤ヶ谷くんに「なにかあったら連絡してこいよ」ってメールをもらったという話を聞いて、涙が出そうになりました。

甘えるのが下手でも、ちゃんと気にかけて声をかけてくれる人がいる。

それだけで、神山くんも本当に救われたんじゃないかなって。

 

「3人が、これじゃああかんって気づかせてくれた」

 

私のなかの神山くんは幼い頃のツンツンしているままで止まっていました。

でも、神山くんに転がり落ちてきて、柔らかくなった姿を見て、何がきっかけだったのかずっと知りたかったんです。

尖っていた神山くんを磨いて丸くしてくれたのは、ほかでもない重岡くん、藤井くん、小瀧くんの3人なんですね。

誰よりも神山くんのことを知っている3人だから、神山くんのことを思って。

かけがえのない仲間で、その4人が同じグループでデビューできたことに本当に感謝です。

 

「今まで7人1列でやってたのに、それが2列になるなんてゴメンやって」

 

誰だって嫌だと思う。分かりましたって受け入れられる形ではないと思う。

それを率直に言葉にしてくれていて、うれしかった。

ここでスタッフさんの助言で間違えてたって気づいたと書いてあるけれど、神山くんだったら4人の方がつらいんだって思うのにそう時間はかからなかったかもしれないって思ったり。

正直、どっちがつらいとかないと思うんですけどね…

どっちだってつらい。選ばれた4人だって選ばれなかった3人だって。

でも、なかよしこよしじゃいられないのが彼らのいる世界だから。

 

「お涙ちょうだい話にはしたくないし、もう笑って振り返れる。笑って話せないなら話さないです(笑)」

 

正直、美化して話すことだって出来るし、それこそお涙ちょうだい話にもできる。

でも、それを笑って話せる過去の話にしている神山くんは強いと思いました。

神山くんは、前にラジオで言っていた。

「過去のことを笑顔で話せる人ってめっちゃ強いと思う」

この時、濱田くんに対して言っていたけれど、神山くんだって十分強い人だよ。

そう感じることのできる10000字だった。

 

「あれでよかったんです。めっちゃ変な言い方ですけど」

 

そんな風に語れる神山くんがすごくかっこよくて。

しなくてもいい挫折を味わってどん底を見たのに、あれでよかったって言えるのは、過去のことだから?

きっと、過去のことだからというよりも、あの時に気づけたこと、見つけたものがあったからだと思いました。

「ものすごく高い壁を一回越えてますから。どんなことが待ち受けていたって、"この7人でビビらず、乗り越えます"って胸を張って言えます」

あの経験は、ジャニーズWESTの強みに変えられた。

だから、あれでよかったんですって語れる神山くんがものすごくかっこよくて。

 

「まだ自分で、"俺の立ち位置は?"って考えたら、全くわかんないんです」

 

そう言っているけれど、十分神山くんの立ち位置は確立されていると思う。

ダンスだってうまいし、歌だってうまいし、アクロバットもギターもできる。

作詞作曲にも挑戦しているし、演技だってうまいし、モノマネだってできる。

努力家で万能だけど不器用な、愛されいじられキャラ

もちろん、担当だから贔屓目も入ってることは承知していますが…

でも、「自分のことは自分ではわからないんで(笑)」って語る神山くんが、私は大好きです。

他人のいい所は素直に評価して、自分に対しては厳しく。

そんな神山くんだから、尊敬できるんです。

そんな神山くんだから、大好きなんです。

 

 

 

最後に。

今回10000字を読んで感じたことは、いろんなことが複雑に関係して今のジャニーズWESTがあるということ。

ジャニーズWESTになるまでの経緯は今までの3人の10000字でも知ることはできた。

けど、ここまで多くのことが微妙なバランスで複雑に関係していたとは思わなかった。

もしも流星くんが諦めてしまっていたら

もしも濱田くんが流星くんの言葉でスイッチが入らなかったら

もしも神山くんが諦めたままでいたら

もしもスタッフさんに助言されなかったら

もっともっとたくさんのことが絡まりあって、今のジャニーズWESTができた。

これって奇跡なんじゃないかなって、そう感じました。

 

 

神山くん、

デビューしてくれて、本当にありがとう。

 

 

 

これから先、7人がずっといっしょにいられますように。